農業経営で地域経済を変える!

「グローバルGAPで、国土を守る」黒木 章さんポートレート

広大な宮崎平野にある国富町で、総面積35 haにおよぶ大規模農業を営む農業法人「丸章園芸」。 約300筆にもなる圃場で、ニンジンやゴボウ、ホウレンソウ、カンショなど露地野菜を中心に生産を行なっている。代表の黒木章さんは祖父の代から続く専業農家で、義弟夫婦と共同で農業法人を経営。自ら現場に赴き、日々仕事に励んでいる。

収穫されたばかりの人参黒木 章さん(人参畑にて)

丸章園芸では、国富町各地に点在する各圃場ごとに、日々の記録による生産履歴管理が行なわれている。5年前に建設業に従事していた義弟の提言ではじまった生産記録管理は、現在ICT化され、収量の変化、比較対照が容易に行えるデータベース構築が生産性向上に活用されている。

黒木さんと従業員の皆さん
グローバルGAPを取得

「農業、中でも自然環境下で行なう露地栽培は、刻々と変わっていく天候、気温、日照時間等、五感をフルに使った自然との対話力が必要になってきます」 およそ1年に1回しか収穫できない露地栽培は、年単位での生産計画が必須。だからこそ経験を裏付けする数値管理化の重要性を感じたという。

2013年4月には、NPO法人たび倶楽部によるフィリップモリス南九州農業振興支援事業を通して、株式会社ファーム・アライアンス・マネジメント(FAM)が提供する農業管理システム「ファームレコーズ」を導入。現在、2haのニンジン畑が世界認証のグローバルGAPを取得。 大手外資系スーパーに卸されている。

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